酒店が暮らしを彩る(2)
酒店が扱うワインや日本酒は、本来、厳密な温度管理が必要です。ワインはたいていの方がそのことを知っていますが、日本酒は案外、保管に気を使わない店舗もあるようです。ですから、例えば、日本酒の保管についても厳密な温度管理をしているという事実がその店舗にあれば、その酒店は、日本酒に対して並々ならない知識と良いものを売ろうという意識があることが顧客に伝わります。日本酒の好きな人の間に、すぐに噂は広まるでしょう。
また酒は、たいていの場合、つまみが必要です。こうしたつまみのレシピをふんだんに用意しておくというのも、店舗に足を運んでもらうための方法の一つになるでしょう。イートインのコーナーなどを造り、実際にそのようなつまみが楽しめるようにするのも一つの方法です。ただし、酒店がイートインを併設する場合には、あくまで付帯的な施設にとどめるべきです。
イートインコーナーに人手や資本がとられると、それは飲食店経営という別のノウハウを必要とすることになってしまうからです。今や、インターネットでつまみのレシピなど簡単に手に入りますが、それでも酒店で実際の酒を前に、その酒に合ったつまみのレシピを教えてもらうというのは、その店だけの得難いサービスになるでしょう。来店客も幸せな気持ちになるはずです。
そうしたサービスを積み重ねることによって、どこにでも売っている酒を売っているのではなく、そこの店が推薦する酒をその飲み方も含めて販売している店ということになるわけです。そういう店なら安価販売の競争をする必要はありません。酒にプラスされるサービスが付加価値を生むからです。同時にそのサービスを評価してくれる顧客を得る必要があります。
そのためにも、先に述べた、来て欲しい顧客のイメージが重要になるのです。できるだけ具体的に顧客の一人一人をイメージします。彼らは誰とどこでどんな酒を飲むでしょうか。そのことをじっくりと考えたときに、どのような店が彼らにとってふさわしいのかということに思いはつながっていくでしょう。それがぴったりと合わさった時に、その店は必ず繁盛店になるのです。
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今日のお勧め記事 ⇒ 酒店が暮らしを彩る(1)
酒店が果たす大事な役目に、酒を提供することで人々を幸せにするということがあります。ただ単に酒を売っているのではなく、来店してくれる客の生活を彩る役目の一端を担っていると考えてみてはどうでしょう。先に、町の酒店は町の営業ではだめだとお話ししました。 しかし、例えば、攻めの営業というのは、何も営業担当者が街中をくまなく回るということだけではありません。店舗を戦略的に変えるということも含まれるのです。ここでは、その地域にある人気のあるケーキ店やパン店、豆腐店などが参考になるかもし
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